スマホの分解に必要な道具
私は自分のスマホを3台ほど分解・電池交換・修理した程度の初心者です。
無知が故に、必要な道具を揃えないまま分解を始めてしまい、不便な思いをしたので、スマホの分解や修理に最低限必要なものと、これがあったらもっとやりやすかったのにな!というものを紹介したいと思います。
これから自分でスマホの分解やバッテリー交換をしようという方は、どんな道具を用意したらいいのかがわかると思いますので、ぜひ参考にしてください。
■【実例付き】スマホの画面やバッテリー交換に必要な工具や知られていない便利アイテムを紹介します
こちらの動画も参考にさせて頂きました。
交換用のバッテリーは、安全なバッテリーを選ぶ
\ 安全なバッテリーを選ぼう! /
スマホの【互換バッテリー購入時の注意点】を紹介します。
→スマホバッテリーの購入時の注意点
\ スマホのバッテリーの処分方法 /
自分で取り出した【スマホのバッテリーの処分方法】を紹介します。
→スマホのバッテリーの処分方法 破損、膨張したバッテリーの「捨て方・回収方法」
\ バッテリーを破損させない! /
バッテリー交換の【安全な方法、必要な道具】はこちらで紹介しています。
→ スマホの電池交換時にやってはいけないこと!スマホを自分で分解する前に読んで!電池(内蔵バッテリー)の扱い方を間違えれば、あわや火事!
❗️非純正バッテリーを購入する時は、危険性を考えて購入してくださいね❗️
■安さの裏に潜む非純正バッテリーの危険性 ~発火の事故多発!~ | 製品安全 | 製品評価技術基盤機構
■急増!非純正リチウムイオンバッテリーの事故~実態を知り、事故を防ぎましょう~ | 製品安全 | 製品評価技術基盤機構
【動画の解説】
スマホに搭載されているリチウムイオンバッテリーは外部からの衝撃により事故に至る場合があります。日常生活の中には様々な状況でスマホに衝撃が加わる可能性があります。使用にあたっては十分に注意してください。
■https://youtu.be/jOfGzluI27Q?si=TDW3Z3wwqkEx-chP
●専用のバッテリーテープを使う
バッテリーを貼り付けるテープは、普通の両面テープなどではなく、専用のバッテリーテープを使ってください。普通の両面テープを使うとバッテリーが発する熱でテープがダメになってしまい不具合が出るかもしれません。
私は深く考えずにテープは貼らずに電池交換をしました。
蓋を閉じた後に電池が動かなければ大丈夫だと個人的には思いますが…テープを貼り付けないことで何か不具合があるかもしれないので、貼り付けておいた方が無難かと思います。
バッテリーテープの使い方にはコツがいるみたいです。
こちらのサイト様が分かりやすく解説していますので、参考にしてください。
→バッテリーテープの使い方
●電池交換には「プラスチックカード」がおすすめです!
電池を取り外す際に差し込むものは、薄いプラスチックカードを使うといいと思います。
電池を絶対に傷つけないで取り出すには、「プラスチックカード」が必要なので是非用意してください。
くれぐれも、ヘラは危険なので使わないでくださいね!
薄いプラスチックカードがおすすめ!
電池の交換以外のパネルを開ける時などもプラスチックカードはパーツを痛めにくいのでおススメです。
これはなぜかAmazonでは売ってないです…。
電池を安全にはがす方法はこちらの動画を参考にしてください。
硬いヘラを使うと電池を破損させて危険なので、このような柔らかいカードを入れて、アルコールやシール剥がし液を少量注ぎながら、ちょっとずつカードを動かしていると、だんだん剥がれてくるようです。
これなら安全にできそうですね!
コツは焦らずゆっくりです。力を加えて剝がそうとしないでください。
バッテリー交換の【安全な方法、必要な道具】はこちらで紹介しています。
→ スマホの電池交換時にやってはいけないこと!スマホを自分で分解する前に読んで!電池(内蔵バッテリー)の扱い方を間違えれば、あわや火事!
パネルを開けるためには、0.1mm程度の薄いヘラが必要です。
プラスチック製のピックでは開かない!
一般的なツールセットに入っている、プラスチック製の三角のピックは分厚く、パネルを開ける時の最初のとっかかり部分は開けられない。プラスチックのピックは、隙間が空いた後で使うものです。
パネルを開けるのに一番苦労するのは最初のとっかかりの部分です。
最初の隙間を開けるのが大変なんです!!
●パネルを開けるためのには0.1mm程度の薄い金属製のピックやヘラを使う。
金属製の三角のピック
これも薄いけど、自分が使った時にはちょっと使いにくかった。
薄い、ちょっと曲がるタイプのヘラ
このヘラが一番、使いやすいかも!
一番薄い0.1mm ペラペラ曲がるスパッジャー
これはかなり薄くて、他のヘラで開かなかった時に使ったりします。
※金属製だと本体に傷がつきやすいので、慎重にやりましょう!
●パネルを開ける時の注意点!
パネルを開ける時は、とっかかりの部分だけ金属性のヘラで開けて、そのあとはプラスチックのピックやプラスチックカードなどで広げていきます。
金属を使うと本体を傷めます。
パネルを開ける際に、ヘラやカードを差し込む時は、深く差し込まないようにしてください。
5ミリ以上は挿し込まない方がいいと思います。
パネルと繋がっているケーブルなどのパーツを破損させる可能性があります。
パネルのすき間にあるパーツがどんなものか?を、動画などを見て位置を把握したうえで、ケーブルや音量ボタンのパーツなどを引っ掛けて切ってしまわないように気をつけながら開けてください。
下の写真のように隙間が空いていれば開けるのは簡単!
膨張した電池を取り替える場合は、隙間ができていることがあります。
隙間ができていた場合は厚いヘラを使っても開けられます。
一通り揃っているセットがいろいろありますね。
たくさんの組み合わせがあるので探してみてください。
→「スマホ 分解 修復ツール」を検索
【パネルを開けやすくする方法】
ボンドで固定されているパネルを開ける時には、ドライヤーで温めてボンドを緩くしておくといいです。それに加えてパネルの隙間に無水アルコール(無水エタノール)やシール剝がし液をつけながら開けると開けやすくなります。
(※無水エタノールやシール剝がし液は火気厳禁なのでドライヤーと併用注意!)
ディスプレイを剝がす時に、ディスプレイの「ある部分(どの部分かはよく分からない)」にアルコールが染み込むとLEDが損傷する(?)とか説明しているサイトか動画があったので…(記憶が定かではない)ディスプレイ関連のパーツを外す方は、何に注意したらいいのか?をご自身でよく調べて、慎重に行ってください。
※ディスプレイそのものは、剥がした時点で破損するので、故障したディスプレイの交換目的以外では剝がしません。
※パネル付きディスプレイのパネルごと外すのであれば、一旦本体から取り外しても再利用できますが、破損のリスクもありますので注意してください。
パネルをヘラで外す(シール剝がし液を使う)
>>パネルをヘラで開ける(シール剝がし液を使うと開けやすい)
こちらの動画は、パネルをシール剝がし液をつけながらヘラで外していくところです。
シール剥がし液を使うと剥がしやすくなります。
(シール剥がし液は毒性が強いので、扱いや換気に注意!)
無水エタノールを使ってもいいと思いますが、シール剝がし液よりは効果が薄いです。
無水アルコール(エタノール)等を使う!
内蔵バッテリーの取り外しや、パネルを剝がす時は、粘着剤を溶かすための無水アルコールなどが必要になります。
プロの方は温めただけでうまく外したりしていますが、初心者には難しいと思いますので、無水アルコールなどを用意した方がいいと思います。
無水エタノールでも、シール剝がし液でも、大丈夫だと思いますが、シール剥がし液に関しては基板を傷めないのか?どれが安全なのか?は、私にはわからないし、シール剝がし液は有機溶剤で毒性が強く、扱いに注意が必要ですので、私は無水アルコール(エタノール)をおすすめしますが、シール剝がし液の方が粘着剤を溶かす力が強いのでスムーズに剥がすことができるようです。
無水アルコールとは?
無水アルコールの商品名は無水エタノールです。「アルコール=エタノール」です。
「無水エタノール」と「消毒用エタノール」の違いは濃度の違いです。
・無水エタノールはアルコール濃度99.5%以上です。
・消毒用エタノールはアルコール濃度の規定はないですが、76~82%くらいのものが一般的です。
手指消毒用に売られているエタノールの中には、もっとアルコール濃度が低くて~65%くらいのものがあります。これはアルコール濃度が低いので精密機器には使えません。
精密機器に使われるのは無水エタノールです。
私は無水エタノールを持っていなかったので、消毒用エタノール(高濃度)で代用しました。高濃度(76%以上)だったので、大丈夫かなと思い自己判断で使用しました。
電池やバックパネルを外す程度ならば、基盤に触れないので大丈夫だと思いました。基盤に触れる場合は無水エタノールを使った方がいいと思います。
(無水エタノールがなければ消毒用アルコールでも大丈夫だと思います。使用後は部品に付いた水分をしっかりと乾燥させてください。)
エタノール・IPAの違い
スマホ分解の解説動画内で「IPA」という液体がよく登場しますね。
「IPA」はエタノール(アルコール)と同じような働きのものですが、IPAは工業用の有機溶剤です。
無水エタノールと同じ用途で精密機械の清掃などに使われています。
エタノールは皮膚に触れても安全です。
IPAの方は、匂いも刺激も強いです。工業用という感じです。
IPAはエタノールに比べて、刺激が強いのであまり皮膚にはつけない方がいいと思います。
どちらも粘膜や目に触れると危険ですし、発火しやすく火気厳禁ですのでお気をつけてください。
エタノールにIPA(イソプロピルアルコール)を(少量)混ぜたものが、安価版の消毒用エタノールとして販売されています。
IPAが混ざっているものは、エタノールのみのものと比べると、消毒用に手につけた場合に手が若干カサカサした感じになると思います。
同じエタノールでも、様々な成分の違い、アルコール度数(vol%)の違いがありますので、買うときは注意しましょう。
【エタノール (アルコール)】 ※消毒用・精密機械の清掃など
●無水エタノール (※アルコール度数が高いので、精密機械の清掃に適している)
【成分・分量の例】
・エタノール(C2H6O)99.5vol%を含有する。
●消毒用エタノール(エタノールのみ) (※ウイルス除去などに使う)
【成分・分量の例】
・エタノール(C2H6O)76.9~81.4vol%を含有します。
●消毒用エタノール(IPA添加) (※ウイルス除去などに使う)
【成分・分量の例】
・エタノール(C2H6O)76.9~81.4vol%を含有します。添加物としてイソプロパノールを含有します。
IPA ※工業用・精密機械の清掃など
●IPA (※精密機械の清掃に適している)
【成分・分量の例】
IPA (イソプロピルアルコール)
シール剝がし液を使うとはがしやすい。
アルコールと比べるとシール剥がし液の方がスムーズに剝がせるみたいです。
(※安全性については未確認です。)
■https://youtu.be/-ZnH_i0HdNg?si=HPSr1ePOuFdpwT9b
こちらの動画の方がシール剝がし液をおすすめしているので、参考にしてみてください。
シール剝がし液に関しては、安全性は分かりませんのでご自身の判断で使用してください。
↓こちらの動画で紹介されているシール剝がし液はこちらです。
日本ミラコン産業・PRO-16の商品仕様 詳細
【特長】
●下地を傷めずに紙製シールを剥がします。便利なハケ付き缶タイプ。
【仕様】
●容量100ml
●サイズ():W67×H80×D67
●質量(G):145
●材質:成分:ノルマルヘキサン
●セット内容:付属品:専用刷毛【用途】
●紙製シール、値札、ラベルはがし。【ご注意】
※使用方法をよく読みお使いください。
■https://www.denzaido.com/page/230198/
【パネルを開けやすくする道具】
●パネルを開けるための吸盤 (自分が持ってなくて気になっていたもの)
吸盤を使わずに開ける人もいますが、パネルを開けるためには、吸盤を貼り付けて引っ張ると隙間が開けやすくなります。
上ようなツールセットに入っている吸盤でも、頑張れば開きますが…吸盤で挟んで開けるツールがあるといいなと思いました。
これがあったら、OPPOのパネルも傷つけずに開けられたかもしれないのに!と、買っていなかったことを後悔しました。
↓こういうやつです↓
これがあったらもっとパネルが簡単に開くかも!!
ただし開ける時に、注意しないとパネルに繋がっているケーブルが切れてしまうので、広げすぎないように、繋がっているケーブルの様子を見ながら少しずつ開けていくようにしてください。
※追記 実際に使ってみたら、バックパネルを開けるつもりが、ディスプレイのパネルが外れてしまいました……😅お気をつけくださいませ。
開けたい方のパネルを温めたり、すき間に無水アルコールを染み込ませたり、隙間にピックを差し込みながら開けると、狙った方を開けやすくなるかもしれません。
こちらの商品をうまく使うにはコツが必要なようです。
●セパレーター
パネルを開ける時には、本当はこのようなセパレーターがあればいいのですが…高いので買っていません。
このように固定できるものは両手が使えるので、隙間にピックを差し込みながら少しずつ開けていけるのでやりやすいと思います。
●精密ドライバーセット
精密ドライバーセットは、あらゆるタイプのドライバービットが揃っているので、いざという時に助かります。
このようなセットには大抵、ピンセットやスマホ分解ツールが含まれています。
プラスチック製のピック、ヘラ、吸盤などが入っています。
スマホの分解に電動ドライバーはおススメしませんが、電動ドライバーにも取り付けられるアダプターがついています。これがあるだけで何かと安心!
\こちらの商品には3年保証がついています/
スマホ分解用のドライバーを用意するには、分解するスマホがどの種類のネジを使っているのか?を下調べして、適合するドライバーを用意する必要がありますが、精密ドライバーセット一つあれば、ほぼ全ての種類が揃っています。
思わぬ時に役に立つこともあるので、持っておくと安心です。
ドライバーセットを買うのにお金を使いたくなければ、電池の購入時におまけでついてくるようなドライバーでも使えます。
そのようなものは500円くらいでも買えますが、それが適合するものなのかが分かりづらいのが難点…。おもちゃみたいなものなので、作りが雑で使えない場合もあるかもしれません……。
おまけのドライバーセットには、どのドライバーが入っている?
交換部品を買ったついでに、ドライバーセットがおまけでついてくる場合があります。
あるいは、修理キッドの中にドライバーが何本か入っていることがあります。
そのセットには、どのようなドライバーが入っているのでしょうか?
・「ph#000(プラス1.5mm)」のドライバーは、一般的なスマホに使われますので、必ずセットに入っていると思います。
・0.8mmの星形(ペンタローブ0.8)のドライバーは、iPhoneで使われていますので、こちらが入っている場合が多いそうです。Androidの電池を買った場合でも、おまけについてくるドライバーはこちらがついてくることが多いです。
・あるいは、「トルクス」等のドライバーが入っているものもあるかもしれません。
どのタイプが入っているのか?自分が使うのはどれなのか?を確認して買えたらいいのですが、大体は説明が書いていないので、適合するドライバーがついてくるかどうかは、使って見ないとわからないことが多いです。
ドライバー本体に種類が書いていないものは、見た目でも判断しづらいので、一か八かで試しに使ってみるしかないので、もしも合わないものだった場合にネジがなめてしまう可能性があるので、気をつけましょう!
ちなみに私の初スマホ分解は、モトローラ社のMoto g Proだったのですが、六角星型のトルクス T3が使われていたので厄介でした。
該当機種の交換用の電池と抱き合わせで売っていたキットの中には適合するドライバーが入っていませんでした。今思えば「ペンタローブ0.8」が入っていたのでしょうね…。
適合しないのにセットで売らないで欲しいですわ~!!
……ってこともあるので、特殊な形のドライバーを使うスマホの場合はお気をつけください!
互換バッテリーと抱き合わせで売っているドライバーや、おまけで付いてくるドライバーセットが適合するとは限りません。販売者は適合するかは気にせずに販売しています。
私はこれを信じてしまい、失敗しました…。
iPhone電池交換セットのように、適合することを明記してセット販売している商品は、もちろん信じて大丈夫だと思われますが、ついでにどうぞ!的に販売しているものや、おまけで付いてきたものは、適合するものとは限りませんので、ご自身でよく確認してください。
iPhoneって私は激しく苦手なのですが…(戻るボタンがない!時点で不満Max…😅)
iPhone電池交換セットのように至れり尽くせりの便利なセットがあるって知って、これだけは羨ましいな~!って思いました。(しかも安い!!電池と道具が一式揃って3000円で買えるなんて?!手順の説明まで付いてる?!✨)
しかし、それもまた囲い込み強化のため(勝手な想像だけど)に、エラー表示で妨害してくるようになりましたね…。こういうところが……m(_ _)m
iPhoneの方はエラー表示に注意!
iPhoneXS以降の機種は、非正規店や自分でバッテリー交換をするとエラー表示が出るようになりました。エラー表示を出さないためには、特殊な加工が必要になります。その加工ができる非正規業者は少ないみたいです。
エラーが出ていても使用することはできるみたいですが、買取査定などには響くかもしれませんので要注意です。
<参考サイト>
●iPhoneXS以降の機種から非正規店でバッテリー交換をすると上の画像のような警告文が出るような仕様になりました。
● iPhoneのパーツ交換をすると警告メッセージが表示される!?
●「警告」が出る機種
●iPhone修理、不明な部品と表示されますが消すこともできます。
●どうしてもバッテリーの状態を確認したい場合は
Amazonで探す→iPhone電池交換セットで検索
ドライバーを使う時の注意点
●ドライバーを使う前に、ネジ穴の形状を目視で確認しましょう!
私は、行き当たりばったりでなんとなくドライバーを使ってしまい、ネジ穴が舐めてしまいました。
なんとなくではなくしっかりとネジ穴の形状を確認しましょう!!
特に間違えやすいのが五角星と六角星です。
ルーペがなかったらネジ穴を接写で写真を撮り、拡大してみるとしっかりと形が見えますよ。
私は最初からちゃんとネジ穴の形の確認をしていれば良かったなと、後悔しています。
●ドライバーのサイズを見極めるのが難しい!
適合する形を見つけたけどサイズがわからない!
スマホのネジは特に小さくて、試しに噛み合わせてみても、合ってるんだかないんだかわからないんですよね…。私はこれで何度か失敗しています…m(_ _)m
サイズがわからない時は、大きめのネジから試すといいみたいです。
小さめのネジだとサイズが合っていなくてもネジ穴に入ってしまうので、とりあえず回せてしまうのでねじ穴がなめてしまいやすいそうです。
●何度も開け閉めしない方がいい
スマホのネジは小さくてなめやすいので何度も開け閉めすることは避けた方がいいと思います。
ネジ穴に合っていないドライバーでも、なんとなく開けられてしまう時があるのですが、少しずつ舐めている状態なので、何度も開け閉めしているうちに最終的にネジがなめきってしまい開けられなくなります。
これは私が経験済みです😅
そして強く閉めることもやめたほうがいいみたいです。
締めすぎると次に開ける時に余計に力を加えなければいけなくなり、ネジがなめやすくなります。適度な加減で締めましょう。
●ピンセット
ピンセットがあると便利です。
細かい部品をつまんだりはめたりするのに、必要になります。
精密ドライバーセットなどに含まれていると思います。
●パネルを貼るボンド
剥がしたパネルを再び貼る時、両面テープやボンドを使います。
私のおすすめはこちらのボンド「B-7000」です。
スマホ修理の際に使われる定番品です。
透明で接着後も固くならずに、ゴムのように粘りがあって剥がしやすいものです。
手についたり、はみ出してしまっても手でこすると取れます。
とりあえず、これを用意しておけば間違いないです!
3mlでパネル1枚分ぐらい貼れると思います。
ノズル付きのものを選んでくださいね。ノズルがついていないとすごく塗りづらいです。
(※3mlのものはノズルがついていませんので、それ以上の容量のものを買ってください。)
3mlのものは細いノズルがついていないのでダメ!おすすめしません。
あったら便利な道具たち
素人には必須ではないけど、あったら便利なものを紹介します。
本当は欲しい憧れの道具たち…。
写真の商品はアリエクスプレスのものです→折りたたみ液晶画面クランプ
iPhoneの分解はしたことがないのですが、iPhoneは本体とパネルのケーブルをつなげたまま作業する時に、パネルが90度以上開かないように固定する必要があります。そんな時に便利です。
この道具がなくても代用はできますので必須ではありません。
Amazonだとこんな感じのが売ってます。→液晶画面クランプ
●LCDスクリーンセパレーター加熱パッド
スマホ分解動画でプロの方々が使用している、スマホを温めるパッドです。
憧れながらも私には不相応なので買っていません。
私はドライヤーで精一杯です。
本当はヒートガンも欲しいですけど…。
素人が無駄に道具を欲しがってもしょうがないんですよね。(本当は欲しい)
Amazonで検索→LCDスクリーンセパレーター加熱パッドを探す
●ヒートガン
動画の方々が使っている、パネルを貼り付けている接着剤などを温めて弱めるための高温の風が出るやつです。ドライヤーでも代用できますので買っていません。
付属のスクレーパーを使えば、換気扇カバーにこびりついた油をこそぐのに使ったりとか、シール剥がしに使ったりもできそう。
お風呂のカビだらけの目地に当てたらカビが死ぬかもなーなんて思ったり…。
●ニードルボトル
これを使えば、IPAやエタノールなどを針穴からちょっとずつ出せるので、細かいところにピンポイントで注げます。
●キムワイプ
スマホ分解の動画等で、基板の汚れを拭くのに使われているティッシュのようなものです。
IPAや無水アルコールなどをつけて基盤を洗った時に、拭き取るために使います。
ティッシュと違うところは、繊維がつかないところです。
ティッシュペーパーで代用することもできますが、毛羽立ってしまいますので、部品に繊維がつかないように気をつけてください。
スマホの分解に必要な道具 まとめ
セットで買うと大体のものが入っていますので揃えやすいと思います。
こちらのセットは一通り揃っていますね。
私も最初からこれを買っておければよかった…😅
ドライバーも一通り揃ってるし!(※ドライバーの性能は保証できない)
このようなセットにプラスして、
・ボンド
・適合するドライバー
・無水アルコール
等を用意すれば、最低限のものは揃うと思います。
他にもたくさん組み合わせがあるので探してみてください。
→Amazonで「スマホ 分解 修復ツール」を検索
静電気にも気をつけて!
夏場は気にしなくてもいいのですが、冬場は静電気が心配です。
精密機器は静電気で機械が壊れてしまったりしますので、十分に注意してください。
少なくとも、湿度を50%以上にしておくと静電気が起きにくいそうです。
作業に入る前にお風呂に入っておくのもいいと思います。
体が湿気を帯びた状態で、部屋の湿度が50%以上あれば静電気は起きにくいみたいです。
余裕があるならば静電気を除去するものを用意してもいいと思います。
静電気については難しくてよく分かりませんが、とにかく湿度を上げる!という対処をするのが素人にとっては実行しやすい対策かなと思います。
静電気除去専用のマットです。
\静電気除去マット/
こちらの緑のアース用のマットに、別売りのアースコードをつなげて、アースコードの先を部屋のコンセントに設置してあるアース専用端子につなげます。
アース端子に繋がないとアースの効果はありません。
私はエアコン専用のコンセントについているアース端子につなげました。
(言うまでもないですが、コンセントにつなげちゃだめですよ!感電します。)
\ マットとアース端子に繋ぐ /
アース端子までの距離があったので、アースコードを延長して使いました。
静電気除去マットにアース線 ワニグチクリップ付属 コードをつなげて、そのクリップを延長用のアースコードの先に挟んでアース端子と接続しました。
使用中だけワニ口クリップで延長用アースコードに接続するという感じで使っています。
●この静電気除去マット、気になったので実際に購入してみました。
■ホーザン(HOZAN) ESD卓上マット 静電気を大地(アース)へ逃がす F-310-M
■ホーザン(HOZAN) アース線 ワニグチクリップ付属 コード実効長:1.6m ホック径:7mmφ F-24
アース除去効果を測定出来る機械を何故だか持っていた私は、実際に測ってみましたら静電気除去効果が確認出来ました。
アース端子とマットをつながないと意味がないのでご注意ください。
ただし、ものすごくゴム臭いので、最初の状態ではまともに使えません……😅
昔の小学校のプールの時にかぶったゴムの帽子の匂いをもっと濃くした感じです。
ずっと嗅いでいると具合が悪くなりそうです。
洗剤で洗うと静電効果が消えてしまうとのことなので、下手に洗剤も使えません。
どうしようかと思いましたが、とりあえず流水でジャバジャバ洗って、しばらく人のいない部屋に影干しておいたら、ちょっとましになりました。
水で洗うのは大丈夫なようです。
専用の洗剤以外のもので洗ってしまったり、アルコールで拭いてしまったりすると性能が落ちてしまうようなので取り扱いは注意です。
除菌や掃除のためにちょっとアルコールで拭く程度ならば、大丈夫なようですが…。
マットに静電気除去効果がなくなっても見た目が変わらないので気をつけなければいけません。
アースコードが断線していても静電気除去の効果はなくなるので、安全に使いたければ時々、アースがちゃんとされているのか機械を使ってチェックする必要があります。
その辺りが素人にはハードルが高いですね…。
扱いが難しいので、わざわざ買う必要はないと思います。
私は滑り止めマットとしても便利そうだったのと、性能を確かめてみたかったので買ってみました。
本当はスマホ分解用に使いやすそうなシリコンマットが色々売っていて、それを買いたかったのですが、静電気防止設計と書いてあるのにも関わらず、静電気が発生しやすそうな感じがしたのでやめました。
使いやすそうなんですけどね・・。
シリコンマットです。スマホ分解に使ってる人もいます。
静電気防止設計のものもあるし、静電気防止していないものもあります。
ネジを置く溝があったりして便利そうなので欲しかったのですが……ちょっと静電気が不安……。
このページが少しでもお役に立てれば幸いです。
スマホ分解の【手順や注意点】を紹介します。
→スマホ分解・修理の注意点!必要な手順【初心者用】
バッテリー交換の【安全な方法、必要な道具】はこちらで紹介しています。
→ スマホの電池交換時にやってはいけないこと!スマホを自分で分解する前に読んで!電池(内蔵バッテリー)の扱い方を間違えれば、あわや火事!
スマホの【互換バッテリー購入時の注意点】を紹介します。
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自分で取り出した【スマホのバッテリーの処分方法】を紹介します。
→スマホのバッテリーの処分方法 破損、膨張したバッテリーの「捨て方・回収方法」