アイスショーが初めての方のために、アイスショー(フィギュアスケート)と、コンサート(アーティストのライブ)の違いを紹介します。
アイスショーの料金が高い理由や、座席の違いや、アイスショーならではのマナーや休憩時間のトイレ対策なども紹介します。
初めてアイスショーに行こうと思っている方の参考になればと思います。
アイスショーはチケット料金が高い!
おそらくアイスショーに慣れていない方が、まずびっくりするのはチケットの値段でしょう。
2万3万当たり前!という感じですもんね。
最近はコンサートのチケット料金も高くなったと思いますが、やはりダントツでアイスショーが高いですね。末席で1万なんて普通にありますし…。
私は未だにこの値段になれません😅
いつも私はどうかしている?!と思いながら購入します。
推しを見たい一心でちょっと感覚がおかしくなってるから買えるのだと思います…。
■チケット料金の例 (ファンタジーオンアイス2024 幕張公演)
席種 | 3日間共通/全席指定・税込 |
プレミア席 ※ファンクラブ【アイスクリスタル】限定席になります。 | 27,000円 |
アリーナ席 | 25,000円 |
SS席 | 22,000円 |
S席 | 16,000円 |
A席 | 10,000円 |
車いす席 | 22,000円 |
これがファンタジーオンアイス2024 幕張公演のチケット料金です。
会場は幕張メッセです。
末席でも1万円…推しが豆粒でも1万円です😭
アイスショーのチケットの値段が高い理由は?
フィギュアスケートのチケットの値段が高い理由はコンサートよりも設営にお金がかかるからです。
特設のスケートリンクを作るための設営の料金
特設のスケートリンクを作るために、アイスリンクを作る会社に委託します。
アイスリンクを作るのには相当予算がかかると思います。
特設のスケートリンクを作るための会場のレンタル料金
スケートリンクを作るためには何日もかかります。
リンクを作るために会場を長く借りる必要があるので、会場のレンタル料金が莫大になります。
羽生結弦さんの例で見ると、3日間の公演のために会場を10日間レンタルをします。
以下の画像を参考にアーティストのコンサートと比較すると、会場のレンタル料金を設営期間だけで比較すると3倍以上かかっていることがわかります。

<会場のレンタル日数>
フィギュアスケート=公演日数 + 7日間
コンサート=公演日数 + 2日間
スケートリンクのスペースの分だけ観客席の数が減る
コンサートならばアリーナ席を入れているはずの場所にスケートリンクがあるので、その分お客さんが入れません。
設営にお金がかかる上に、客席数も減ってしまうので回収率がすこぶる悪いのです。
それがわかると料金が高くなるのも仕方ないなと思います。
チケット料金が安い、空席の多いアイスショーの採算の取り方は?
- 常設リンクで開催する
- 特設リンクの会場の場合は、一日に2公演やる
予算の安いアイスショーは常設リンク(元々アイスリンクとして営業しているところ)で行われています。
常設リンクならば、特設リンクを設置する料金もかからないし、会場のレンタル期間も短くすむので安く運営することができます。
一日に2公演やるというのはアイドルコンサートでもよくありますね。
アイスショーとコンサートの違いは会場の温度!
アイスショーとアーティストのコンサート(ライブ)の違いは、まず会場に仮設のスケートリンク又は、常設のスケートリンクがあることです。
会場によっては、防寒着が必要になります。
<常設リンク>
元々、アイススケート場として営業しているのが常設のリンクの会場です。
そこは冷蔵庫のように激寒ですので、防寒具の用意は絶対に必要です!
<仮設リンク>
普通の施設に仮設のリンク(※特設リンクと言われる)を設置したのが仮設リンクの会場です。
そこはあまり寒くないので防寒具はあまり気にしなくても大丈夫です。
寒がりの人だけ、氷に近い席の人だけ気をつければいいかな?という感じです。
体感は人によって違うので、寒がりの方はちゃんと用意してください。
暑がりの方はあまり気にしなくて大丈夫です。
詳しくは以下のリンクで紹介していますので良かったら参考にしてください。
会場は寒い?【防寒具の用意】について
→フィギュアスケート / 【試合、アイスショー】の服装・防寒対策は?
アイスショーとコンサートでは「アリーナ席」の作りが違う!
アイスショーでは「コンサートでいうアリーナ席があるところ」にスケートリンクがあるので、「アリーナ席はどの位置になるのか?」と戸惑う方もいるかもしれません。
アイスショーのアリーナ席は、スケートリンクを取り囲むように座席が作られています。
スケートリンクの周りに、折りたたみ椅子を積み上げて段差を付けて作った座席がアリーナ席(会場備え付けの稼働席の場合もあり。)です。その後ろにスタンド席があるという感じです。
なので普通のライブ会場のアリーナ席のように平べったい場所に椅子が並んでいるのとはちょっと違います。会場の一番下にある座席という意味では同じです。
<アリーナ席の注意点>
アリーナ席は、仮設の座席なのでスタンド席に比べると段差が低いことが多いです。
前に背の高い人が座ると見えにくくなります。
アリーナ席は「距離は近いが見えにくい場合がある」ということは覚えておいた方がいいと思います。
※中には稼働席でアリーナ席を作れる会場があって、その場合は通常のアリーナ席よりは段差が高くて見やすい場合があります。
これは「ファンタジーオンアイス2024 幕張公演」の座席図です。

【幕張メッセ】の座席図で見ていきます。
- ピンク色が「アリーナ席」
- 赤色が「プレミア席」
- プレミア席は、最前列の1列目のみか、2列目まで。
(※1列目なのか2列目までなのかは会場によって違います。何列目までがプレミア席なのかは、公式サイトのチケット情報に書いてあります。)
- プレミア席は、最前列の1列目のみか、2列目まで。
<アリーナ席は氷上にある場合がある>
会場によってアリーナ席が氷上にある時があります。
- 常設リンクにアリーナ席を作る場合は、氷の上に作ります。
- 元々冷蔵庫のように寒い上に、氷の上に座っているのでなおさら激寒です。しっかりと足元を温める防寒着を用意しましょう。
- 仮設リンク(特設リンク)の場合は、氷の上には座席を作らないし、会場もあまり冷えていので、ちょっとひんやりする程度です。
※最前列はファンクラブ(※的なもの)の人しか応募できないようになっている場合があります。
※同じ公演でも会場によって、売り方や座席の名称が違いますので確認してください。
氷上にアリーナ席を作る場合はこんな感じで作られます。

赤い線で囲ってあるところにアリーナ席が作られます。
ピンクの線と青い線は最前列と2列目です。
アイスショーにはマナーがある
アイスショー(または試合鑑賞)のマナーは、大体観劇マナーと同じです。
ちょっとだけアイスショー独特のマナーや慣習がありますので、良かったら以下のリンクで紹介していますので、参考にしてください。
アイスショーの【マナー】について
→フィギュアスケート /【試合・アイスショー】鑑賞時のマナー
コンサートとは違うマナーもある
コンサートや観劇と違う点は、フィギュアスケートはスポーツでありスケーターが技を失敗すると怪我のリスクがあるということです。
それに関して、観客は気を使わないといけません。
この辺がちょっと違うかなと思います。
なので、暗闇の中で光ってスケーターの気を散らせる危険性のあるペンライトが持ち込み禁止だったりしますし、バナー(ライブで言う、うちわ的なアイテム)などは、演技中には掲げません。
「上手側」「下手側」とはあまり言わない
フィギュアスケートでは観劇やコンサートのように上手、下手と言う言葉にあまり馴染みがありません。
なので、コンサートや観劇に馴染みのないスケートファン(私)は、下手って右?左?って分からなくて戸惑ったりします。
フィギュアスケートでは、ショートサイド側、ロングサイド側とか、東西南北というワードを良く使います。座席の位置を示す時は、東ショートサイドとか、西ショートサイドとか言います。
ショートサイドとロングサイド

<呼び方の一例>
左側にある座席:ステージ正面のショートサイド、又は東ショートサイド
上側にある座席:南ロングサイド
下側にある座席:北ロングサイド
アーティストのファンの方が見やすい席は?
私の勝手な印象ですが、アーティストのファンの方が見やすいのは、ステージ正面のショートサイド(リンクの幅の短い方)の座席だと思います。
ステージからの距離はありますが、ステージを正面から見れますし、ショーのオープニングやエンディングの群舞もショートサイドを正面にして演出されるので見やすいです。
何より、ショートサイドならば、スケーターとアーティストの両方が視界に収まるので見やすいです。ロングサイド(リンクの幅の長い方にある座席)はスケーターとアーティストのどちらかしか見られないので、どっちを見ていいのか戸惑います。
しかしショートサイドはステージからの距離が一番遠い席でもあるので、人によって好みは分かれると思います。
遠くても視界の良い方を取るのか?近くで見るのか?は、人それぞれですので好みの座席を選んでください。
残念ながらショートサイドを狙いたくても座席の区分で選べない場合が多いです。
どこになるのかは運次第です。
アイスショーではアーティストはどんな感じに出てくる?
アーティストのファンの方がアイスショーに初めていらっしゃることもあると思いますので、どんな感じになるのか紹介したいと思います。
アイスショーは全てがスケーターのみで構成されるショーもありますし、ゲストにアーティストが出演する場合もあります。
その時にアーティストがどのような演出で出てくるのか?はアイスショーによって違いますが、今回は「ファンタジー・オン・アイス」を例にとって説明します。
「ファンタジー・オン・アイス」では、毎年違うゲストアーティストが何人か出演します。
そのゲストアーティストがどのように出てくるのでしょうか?
アイスショーの構成 (ファンタジーオンアイスの場合)
最初にいつものショーのオープニング曲(テーマ曲)が流れて、紹介アナウンスと共に出演スケーターが順番に出てきて、全員揃って群舞してオープニング曲が終了します。
次にアーティストが舞台に現れて、オープニングを歌い、それに合わせてスケーターが群舞を披露してひと盛り上がりしてショーが始まります。
ゲストスケーターは第1部と第2部でプログラムを一つずつ滑ります。
大抵の場合、どちらか1曲はアーティストのコラボを滑ります。
それぞれのアーティストは2、3曲ぐらい歌って、スケーターが曲に合わせて舞うという感じになります。
そしてエンディングはオープニング同様にアーティストが歌い、スケーターが出てきて群舞を披露して盛り上がって終了。
……という感じです。
アイスショーの主役はスケーターだけど見どころはアーティストとのコラボ!
アイスショーにもよりますが、「ファンタジー・オン・アイス」においての目玉は、やはりアーティストとのコラボです。
アイスショーでは「コンサートと比較するとアーティストの出番が少ない」ので、アーティストのファンの方にとってはちょっと物足りないのかな?と思うことがあります。
座席がステージの正面だけではないゆえに、ステージが見えにくい事もあるので、普通のライブと同じように楽しもうとすると満足感が少ないかもしれません。
しかし「スケーターとのコラボならではの良さがある」と思うので、是非実際に会場で見ていただきたいなと思っています。
「ファンタジー・オン・アイス」では、近年ではアーティストをより引き立たせるような演出も目立って来ましたのでぜひ見に来ていただきたいです。
アイスショーは敷居が高い?
もしかしたら「スケートファン」に対して閉鎖的なイメージを持っていて、行きずらいな~と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
高いのは敷居ではなく値段です!(なんて…最近は低予算のアイスショーも増えています。)
アーティストのファンの方も大歓迎していますので、アーティスト目当ての方もぜひ来てください。(※始めての方は、マナーを知っていただきたけるとありがたいです。)
アイスショーには休憩時間(製氷タイム)があります。
アイスショーが始めての方は休憩時間が入ることに驚く方もいると思います。
ほとんどのアイスショーでは休憩時間(製氷タイム)が入ります。
休憩時間は20~30分です。
アイスショーは休憩を挟んで、第1部と第2部に分かれています。
第一部
↓
休憩
↓
第二部
休憩時間がある場合とない場合がある
- 1時間半程度の短い公演時間であれば休憩はありません。
- 大抵は2時間から3時間ぐらいやるので、その場合は公演時間の真ん中ぐらいに休憩が入ります。
例えば、2時間の公演ならばその真ん中ぐらい(開始から1時間後)に休憩が入ります。
休憩時間込みで考えると、実際には「2時間半ぐらいの公演時間」になります。
(※休憩のタイミングはきっちり真ん中ではないです。)
休憩に入る時には、客席の電気が点き、「只今から○○分の休憩に入ります」というアナウンスが入ります。
「休憩時間が何分なのか?」を注意して聞いてください。
同じアイスショーならば、毎年同じ休憩時間です。(※例外はあるかも?)
アイスショーの休憩時間は大抵は20~30分で、最も一般的なのが20分です。
羽生結弦さんの単独公演の場合は30分が多いです。
公演時間が分かりにくい!
慣れない人に注意して欲しいのが、アイスショーの公演時間が分かりにくいことです。
イベントの公式ページで「公演日・開演時間の案内」のところに「公演時間は○時間を予定しています」という注意書きがある時がありますが、表記の仕方が曖昧なことがあるのです。
その公演時間が、「休憩時間込み」なのか?「休憩時間を含めず」なのか?を確認しないと、帰りの新幹線の予約の時間などを読み間違ってしまいますので気をつけてください。
例えば「公演時間は2時間の予定です。」と書いてあったら、休憩時間を含めて2時間なのか?休憩時間を含めずに2時間なのか?をよく確認しましょう。
以下のように曖昧な表現の時があります。
- 「公演時間は2時間の予定です。」
- 「公演時間は2時間半の予定です。(休憩含む)」
この場合は、下は「休憩時間込みで2時間半」だとわかりますが、上の書き方だと「休憩時間込みなのか?込みじゃないのか?」がはっきりとわかりません。
しかし、「公演時間は2時間の予定です。」という説明をしている場合においては、「休憩込みで2時間半」と解読した方がいいです。(実際にこの時は、2時間半でした。)
そもそも、休憩込みで2時間という中途半端な時間設定の例がないですし、念のために休憩時間を足して考えるのが安全策です。
アイスショーの公演時間の目安は?
アイスショーの公演時間は、以下の3つのパターンが多いです。(※例外はある)
- 休憩無しで1時間半~2時間未満
- 休憩込みで2時間半
- 休憩込みで3時間
なので、最短で2時間、最長で3時間と考えれば大丈夫です。
延長の可能性を考えると3時間半と仮定すれば完璧だと思います。
公演時間が書いていないことが多々ある
イベント公式サイトの案内に公演時間すら書いていない時もよくあります。
(公演日が近づくと追記されることもあります。)
公式サイトに案内が無くて、公演時間を知りたい場合は公式サイトに問い合わせたり、そのアイスショーの過去の情報を調べて、例年の公演時間が何時間ぐらいなのか?休憩時間が何分ぐらいなのか?を調べておくと目安になります。
とは言え、突然変わる可能性もあるので、余裕をもった予定を立てましょう!
アイスショーのトイレ事情はきびしい!
アイスショーは、公演時間が長時間になる場合 (Fantasy on Iceの公演時間は3時間くらい) は、第1部と第2部の間に20分程度の休憩が入ります。
観客は女性ばかりなので、休憩時間の女子トイレの行列は半端ないです…😅
なんとなく並んでしまうと、第2部の開始時間に間に合わなくなってしまいますので、なるべく個室の多いトイレを選んで計画的にトイレに並ぶ必要があります。(※それでも間に合わないことがありますが…。)
そこで以下のリンクでは、「トイレの行列回避の方法」や「トイレに立つ時や席に戻る時のマナー」を紹介したいと思います。
アイスショーならではのマナーもありますので、初めての方はご参考にしていただけたらと思います。
(※あくまでもマナーです。強制するつもりはありませんので参考程度にみてください。)
以下のリンクで詳しく紹介しています。
『トイレ行列回避の方法・マナー【フィギュアスケート/アイスショー編】』
→【アイスショー編】 / トイレ移動時のマナー /行列回避の方法
アイスショーのマナー・持ち物・服装についてはこちらで詳しく解説しています。
- アイスショーの【マナー】について
→フィギュアスケート /【試合・アイスショー】鑑賞時のマナー - アイスショーの【持ち物】について
→フィギュアスケート / 【試合、アイスショー】の持ち物、道具は? - 会場は寒い?【防寒具の用意】について
→フィギュアスケート / 【試合、アイスショー】の服装・防寒対策は?
こちらの記事が少しでもお役に立てれば幸いです。