我が家の古いWindows Vista 富士通「FMV-BIBLO NF/D70」「型名 FMVNFD70WC」をアップグレードするべく、要件を満たさないパソコンをWindows11にアップグレード(インストール)する方法を調べたので紹介します。
(正解にたどり着くまでにかなり苦労しました…。そして衝撃の結果が…!!)
そして、要件を満たさないパソコンの要件を突破する裏技の方法を、私のパソコンで実際に試した結果も交えて紹介していきます。
そして残念なことに、裏技をつかってもWindows11にアップグレード出来ないパソコンの要件があるということがわかりましたので、それをチェックする方法を紹介します。
どうやってもだめならば、最初から無駄な労力を使わない方がいいですもんね😭
私と同じ型番や同じスペックのパソコンをお使い方や、古いパソコンでWindows11をアップグレードしたい方の参考になれば幸いです。
富士通のVistaをWindows11にアップグレードしたい!
今回アップグレードしようとしたパソコンは、富士通のVistaにWindows10をクリーンインストールして使用していたものです。
メモリ増設+SSDに換装して何とか動いていました。
古いだけで、頑丈なこのVistaパソコンを見捨てるのは忍びないので、メインのPCが故障した時のためのサブ機として、生かしておきたいのです。
今回は「PC正常性チェック」の要件を突破しないといけないので、Windows10の時のように単純にクリーンインストールという方法ではWindows11にアップグレード出来ません。
散々悪戦苦闘して、要件突破の裏技を片っ端から試したり調べたりして見ましたが…。
結局は私のPCはアップグレード出来ないということが判明しました…m(_ _)m
いろいろ試して分かったことや、要件突破できない条件とは何か?を紹介します。
◆ 私のパソコンのスペック ◆
我が家のパソコンは、Windows10にクリーンインストール済の「元WindowsVista」です。
<スペック情報>
メーカー 富士通
品名 FMV-BIBLO NF/D70
型名 FMVNFD70WC
発表時期 2009年夏モデル
<※Windows10にアップグレードしたときに改造してあります>
HDDをSSD(500G)に換装済
メモリ増設済:2G→4G
<システム情報>
プロセッサ Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU P8700 @ 2.53GHz 2.53 GHz
実装 RAM 8.00 GB
システムの種類 64 ビット オペレーティング システム、x64 ベース
<プロダクトキー未登録のまま使用>
Windows10の時はプロダクトキー未登録でも更新プログラムは配布されていましたが、Windows11になったらどうなるのでしょうか?!
Vistaパソコンの辛いところはプロダクトキーが引き継げない所だったんですよね…同じWindowsなのに仲間はずれで悲しい…(涙)。
(Windows8等はプロダクトキーが引き継げるみたいです。※詳細不明ですが…。)
PC正常性チェックの結果
・PC 正常性チェック アプリの使用方法 – Microsoft サポート
このPCは現在、Windows 11システム要件を満たしていません
<要件の可否>
PCはセキュアブートをサポートしている必要があります。
→❌
TPM 2.0 がこのPCでサポートされ、有効になっている必要があります。
→❌
プロセッサは現在、Windows 11でサポートされていません。
→❌(プロセッサ Inde Care2 Duo CPU P8700 @ 2.53GHE)
少なくとも4GBのシステムメモリ (RAM) かあります。
→⭕️ システムメモリ8Gh
システムディスクが64GB以上です。
→⭕️ システム保存スペース 500GB
プロセッサに2つ以上のコアがあります。
→⭕️ プロセッサコア2
悲報!Core 2 DuoのCPUがアップグレード不可能なんだって!!
現在、Core 2 DuoのCPUでWindows 11 23H2をお使いの稀有な方々は、24H2にはアップデートできなくなるので、サポート期限日の2025年11月11日までに新しいPCに移行しましょう。
引用:Windows 11 24H2ではCore 2 Duo以前のCPUが排除の対象に
「Core 2 DuoのCPUでWindows 11 23H2をお使いの稀有な方々は(稀有って…m(_ _)m)24H2にはアップデートできなくなる」んだって、まじか…完全終了です。。
残酷なのが「23H2」はアップグレード出来たのに、「24H2」からアウトというところ…私の場合は現在Windows10のままで、「23H2」にアップグレードすらしていなかったのですが…これはまだマシな方かもしれません。
23H2の時にアップグレード出来たからと安心していたのに、24H2で急に拒否されるなんてショックだと思います。
付き合っていたはずの恋人がいつの間にか別れたことになっていて、「私たちいつ別れたの?!」とポカンと取り残されたような気持になったことでしょう…。
24H2の必須要件は「POPCNT命令」「SSE4.2」です!
(私は専門的なことはわからないので、最終確認はご自身でお願いします。)
裏技を使っても、この二つがないと完全に拒否されるようです。
(私は散々試してダメだったので自分の中では実証済)
- POPCNT命令
- 24H2ではPopCnt命令を備えたCPUが必須だそうです。
- →Core 2 Duo世代以前のCPUが排除されたっぽい。(私によくわからない)
- 24H2ではPopCnt命令を備えたCPUが必須だそうです。
- SSE4.2
ざっくり言うと、2010以前のPCはアウトのようです。
そして、「Core 2 Duo」の中でも要件を満たしているものとそうでないものがあるとかないとか…。(詳細不明)
先ずは、この2つの項目チェックで漏れていないか?を確認することが、無駄な時間と労力をかけずに済んで時短に繋がります。
私は何日も悪戦苦闘してしまいました…。
情報がもっと分かり易いと良いんですが、非推奨の方法なので如何に自分で情報を集めるかが要ですね。
このPCはアップグレード出来ませんでしたが、以下のリンクで要件突破の裏技を紹介していますので参考にしてください。
Windows11のアップグレードの裏技はこちら!
→要件を満たしていないPCをWindows11にアップグレード(インストール)する裏技!
我が家の「Core 2 Duo」のPCで実際に試した結果の報告
我が家のPCで、こちらのページで紹介した裏技を実際に試した結果を詳しく報告します。
我が家のPCは、以下の最重要条件を満たしていませんでした。
- POPCNT命令❌
- SSE4.2❌
裏技を使ってもインストール出来ないのは確定しているのですが、なにかの参考になれば幸いです。
<スペック情報>
メーカー 富士通
品名 FMV-BIBLO NF/D70
型名 FMVNFD70WC
発表時期 2009年夏モデル
<システム情報>
プロセッサ Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU P8700 @ 2.53GHz 2.53 GHz
実装 RAM 8.00 GB
システムの種類 64 ビット オペレーティング システム、x64 ベース
インストール前の要件チェックを回避
上記で紹介した裏技の1番目の方法です。
- インストールメディアのファイルをいじる(❌現在は無効!参考動画)
- sourcesフォルダにある「appraiserres.dll」をメモ帳でクリアする。
結果:ファイルをいじるのも、コマンドプロンプトもどちらも❌

サーバー偽装
こちらで紹介したサーバー偽装で試してみました。
コマンドプロンプトで「setup /product server」と入力
→要件チェックを通過!
インストールを開始
→インストール後にWindows10が起動してエラーメッセージが表示される。
結果:boot関連エラー「0xC1900101 – 0x20017」
インストールが終了したので一見成功したか?と思ったのでガックリです…。

<エラーメッセージ内容>
Windows Server をインストールできませんでした
お使いのPCは、Windows Server のインストールを開始する直前の状態に戻りました。0xC1900101 – 0x20017
BOOT 操作中にエラーが発生したため、インストールは SAFE_OS フェーズで失敗しました
USBでカスタムインストーラを作成
「USBでカスタムインストーラを作成してクリーンインストール」を試みました。
私は6⃣の「Flyby11」を知らなかったので、
4⃣「Rufus(ルーファス)」
5⃣「Win To USB」
の両方でインストールを試みましたが、どちらも同じ結果でした。
我が家のPCは「USB起動が除外されていた」ので、BIOS画面でUSBサポートをオンにして、起動順位をUSBに切り替えてクリーンインストールを試みましたが…
「BIOS画面を通過後、Windowsのロゴがしばらく表示されて再起動・・・
Windows10の画面に戻る」という感じで、何度もUSBから起動しましたが、Windows11のインストール画面にはいかずにWindows10に戻ってしまいました。
という感じでした。
エラーメッセージが出てきてくれたら分かりやすいんだけど、なんだかはっきりしないです。
自分がインストールに慣れていないからうまくいかなかったのか?が判別できなかったのですが、こちらのサイトの方が検証した際に、Core 2 DuoのCPUがWindows11で起動しない事をしっかりと確認していたのでやはりダメなのだ…と確信しました。
一応、念のために普通にそのカスタムインストーラ内のset upから起動してみたらどうなるのだろう?と思ってやってみたら、以下の画面が出たので、完全に回避不可なのだろうなと思いました。

- POPCNT命令
- SSE4.2
もう、いけずやわ~。
<富士通のPCについて調べていて気になったこと>
富士通のパソコンにおいては、BIOSに何やら癖があるという情報を発見しました。
「富士通の場合は、BIOS設定で「レガシーUSBサポート」を「使用しない」に変更してからもう一度アップグレードすれば、正常に完了する。」
という方法があるのを知って、試してみましたがこの方法もだめでした。
(私の場合はそもそもSSE4.2が対応していないので、元も子もないですが)
もし、SSE4.2に対応しているのにインストール出来ない場合は、この方法を試してみたらいいかもしれません。
(意味があるのかないのか?はよくわからないですが…。)
参考:【0xC1900101-0x20017】のエラーが出てWindows10へアップグレードできませんWindows10へのアップグレードはBIOSのUSBのレガシーサポートをオフにしてOK
<注意>
これらの方法は、富士通のWindows7や8を使っていた方々がWindows10にアップグレードする際に試していたことで、Windows11には有効かどうかはわかりません。
我が家のVistaちゃんは憂き目にあう宿命なのか…
Windows10のアップグレードの時は、Windows7、8はOSはプロダクトキーが引き継げるらしい(よくわからないけど、入れると認証するらしい)のに、Vistaはプロダクトキーが引き継げずに、他人扱いをされました。
同じWindows(家族)なのに「Windows+数字」軍団に仲間はずれにされるという憂き目にあっただけではなく、今回は「CPUでも排除されるのか…」とやりきれない気持ちになります。
しかも、裏技の効かない本当に抜け穴の無い排除です…。
今回は2010年以前のものが締め出されたようなので、みんな一緒なのかもしれませんが…。
そして、マイクロソフトに腹が立つポイントは、Windows10で最終だって言っていたのに裏切ったことです。(公式が言ったわけではないようですが)
私は古いPCのほかにメインのPCを持っています。
そのメインのPCは2020年くらい(?)に発売直後ものを買ったのですが、ギリギリ要件を満たしていました。
しかし、「Windows10で最終」って言っていたはずなのに、そのPCを買った直後にWindows11が発表されてしまったので、「また私はVistaの憂き目と同じような、悪いタイミングでPCを買ってしまったのか?!」と心配になりました。
そして「2020年以前のものは要件を満たさないものがある」というのを知って驚きました。5年で見捨てるとか酷いですよね!(10年だって短いと思うのに)(Windows 10のサポートは2025年10月に終了)
私がその時買ったPCが要件を満たさなかった可能性があったと思うと腹立たしいです。
そして、このPCも直ぐに締め出されるのでは?と気が気じゃないです。
最新型を買ったのに数年で婆扱いされるのはあまりにも横暴です。
この先も、数年単位で使い捨てさせるべく締め出しまくったらどうしよう?と心配になりました。
PCなんてスマホと違って数年ごとに買い換えるものじゃないんですよ!!
全世界がWindowsに依存している故に何をやっても消費者は従うしかないので、そりゃあやりたいようにしますよね。
それにしても、全世界がWindowsに依存していて独り勝ちなのにまだ欲をかくのか?と辟易します。(なにか事情があるのかも知れないが知ったこっちゃない!)
だいたい独り勝ちの殿様商売で強気でいるのがフェアじゃないんですよね。
そういう企業にこそ良心というものを持って欲しいものです。
「独り勝ちだからこそ、包容力のある経営をする余力があるはず」だと思うんですけどね。
せめて、Windows10にアップグレードしていたものは(非推奨インストールも含めて)Windows11とは別に、今までどうりセキュリティ更新の配布を維持するとかの救済などをしてくれたら良いんですけど…。
マイクロソフトが営利に走ったあげく「サポートで見捨てられて危険な状態のまま使用し続けているPCが世にあふれて、ウイルス関連や何やらの害が増えたら、マイクロソフト側の過失でもある」と思うんですよ。
それこそ好都合と、そこを狙って攻撃してくるものがいるかもしれません。
使っている人じゃなくて周りに害を及ぼすウイルスもあるので、古いPCを使うのは迷惑になるから「使う方が悪い」と言われるけど私はそうは思えない。サポートを切った方が悪い!そこまでが売った側の責任だと思うのです。
「サポートを切ったからもう関係ない!使っている方が悪い!」なんて言って責任のがれするのは、身勝手だと思うのですよ。
だいたい、古いPCを使い続けたい人って、わざわざ何万も出して買い換えたいと思えるほどPCを必要としていない人なんだよな…。
なんとか物理的に壊れるまでは細々とでも使えるようにしてほしいです。
そもそも家電の寿命も同じく10年程度と言われているけれども「物理的に壊れるまで使える」というところが違うんです。
まあ、古い電化製品で火事になるのは怖いので、ものによっては壊れる前に見切りを付けないといけませんが、安全のためなのでまだ諦めが付きます。
そもそも壊れていないのに使えなくなるのがおかしいのです。
これはOS関連特有のものだと思います。
物理的に壊れないものを捨てるというのが心理的にも環境的にもよろしくないのです。
今後も新しいPCに買い換える余裕がない人は、古いPCをセキュリティがあぶないまま使い続けると思います。
自分があと何年生きるのかも怪しい年配者は今更、新しいPCなんていらんのです。
爪に火を点しながら食費すら削って生活している人は、古いPCを大事に使っているのです。
動きが悪くても低スペックでも使えればいい!という人が一定数いるのです。
「10年使えればいい」という風潮がありますが、10年なんてあっという間ですよ!なんなら20年くらいは使えないといけないと思うのですよ!
いや、修理しながら一生大事に使い続けられるようにするのがあるべき姿だと思うのですよ…。
そして、そんなモヤモヤに出会う度に、「100年後の未来に商業的な理由で使い捨てた資源を恨めしく思う未来がきっと来るのだろう」と、憂いてしまわずにはいられないのです。
せめて今度こそ、要件を満たしているPCにおいては壊れるまで使えるようにして欲しいです。そうすれば、この怒りも収まりますよ。
(だからって、早く壊れるように作るのはやめてね…。)
たくましい老人を「姥捨て山」に捨てるような悲しみ…。
私が持っているのは、2009年製の富士通のVistaです。
買ったのは2010~11年くらい(曖昧)だったような気がします。(その時、2011年製を買っていれば…m(_ _)m)
メインのPC(要件を満たしている)は他にありますが、古いPCって丈夫で全然壊れないんですよ!まだまだ働けるのにサポートに見捨てられる悲しさ…。
「もう必要がないだろう」と世間では言っていますが、これは労りなのです。
お世話になったおばあちゃんを大事に労わってあげたいのです。
だって健康なんだもの!
動きが遅いだけで健康なのに、わざわざ姥捨て山に置いてくるなんて酷すぎると思いませんか?
年に見合わず、動きは鈍いが、健康優良児のたくましい働き者のおばあ様を姥捨て山に捨てる気にはどうしてもなれませんm(_ _)m
何としても無理やりWindows11にアップグレードしたかったのです!
セキュリティが不安なのは承知の上で、メインでは使いませんが、生かしてあげたかったのです…。
そもそも、このように古いPCをメインで使っている人は、一般の方です。
月に一度しか開かないような使い方かもしれません。
そんな人が新しいPCを5~10年ごとに買い換えますか?
古いPCを許容して使い続けられる優しい世界になって欲しいものです。
化石なんかじゃないよ!
「Windows 11 バージョン 24H2」はPOPCNT命令を備えたCPUが必須? 化石レベルでは起動せず
もっとも、これで困る人はごくわずか
引用:「Windows 11 バージョン 24H2」はPOPCNT命令を備えたCPUが必須? 化石レベルでは起動せず
化石レベルって・・全然、化石じゃないまだまだ動くよ!動けばいいのだよ!😭
いざという時のサブ機として控えていてくれているだけでも、安心できるんですよ…。
老い先短い、富士通のSSD(2009年製)は、NECのPC(2010年製:両親が完全放置していた。ギリギリセーフ!)に付け替えました…。富士通PCにはHDDで細々とでも生きてもらいます…。しかし未だに元気過ぎるのが悲しい我が家の富士通PCよ…涙
→NECの「LaVie LS350/C」「PC-LS350CS1NW」のHDDの交換方法と、SSDのクローンが認識しない時の解決方法!