スケートを文化にし損い、観客が減ったのは、スケート業界の殿様体質のせいなので、この状況は自業自得!

今回(2023年)のジャパンオープン、カーニバルオンアイスを終えて、今年は運営側に致命的な不手際がありましたね。
この際なので、今まで溜まった思いを吐き出したいと思います。


スケートを文化にし損い、観客が減ったのは、スケート業界の殿様体質のせいなので、この状況は自業自得!


今回(2023年)の「ジャパン・オープン」「カーニバル・オン・アイス」はチケットの売り方、ダイナミック・プライシング(※チケット価格変動制)を取り入れたり、ゲストアーティストを呼んだり、開演直前の座席の強制的な移動など色々と気になる部分がありましたが、次回以降どのようになっていくのでしょうか?


客席の強制的な移動についてはこちらで説明しています。
カーニバルオンアイス 今回の問題点「客席の強制的な席種変更・移動について」


今回は、驚くほどに観客が少なかったですね。
無料で配ったチケットがなかったら、もっとガラガラだったかと思います。

このまま観客が減ると、そもそも、さいたまスーパーアリーナでやる必要があるのか?という感じになりそうです。

そろそろ、フィギュアブームが来る以前の感覚に戻らなければ、やばいかもしれませんね。
おそらくバブルは終わったのだと思います。

一度広げた大風呂敷をたたむのは勇気がいるとは思いますが、身の丈を見直して、規模を調整する必要があるかもしれません。


思えば、高橋大輔・浅田真央・安藤美姫さんなどなどのフィギュアの仲良しグループ黄金世代から、ジャパンオープンなどの興行試合やアイスショーが次々と開催されるようになりました。

そこからさらに盛り上がり、羽生結弦・宇野昌磨さんなどの人気実力ともに超最強・黄金世代に続いて来ましたが、これ以上盛り上がるはずなどなく……。

まさに天井です。
地球どころか宇宙の果てまで飛んでしまうぐらいとんでもない天井でした!
この後1000年経とうが、1万年経とうが、こんな実力人気とともに最強の選手がひしめく黄金世代はないと思えるぐらい究極の天井だったと感じます。
特に羽生さんの人気はもう何年経っても出てこないくらいのスター選手だったと思います。


その世代が交代を迎える今……


これ以上ないほどの盛り上がりを見せたあとは、当然落ちるのは避けられないですよね。

今までのような感覚で運営していては、それは違和感がありますよね。


かつて町田樹さんが言っていたように、【スケートを文化】として定着できればよかったのですが……

フィギュアスケート業界がこのような千載一遇のチャンスに何の改善もせず、観客から信頼を得るチャンスを逃し続けていたことに関して、本当に残念に思います。

もし観客や視聴者を大事にして、改善するべきところは改善し、フィギュアスケートを見に行くことに対するポジティブなイメージを定着させて、観客や視聴者の信頼を得ていれば、もっと客足は変わっていたと思います。


私のスケート業界に対する正直な感想は、もううんざり!という感じです。

なにせひどい運営でしたから……
フィギュアスケート業界の殿様体質、観客を迎える際の配慮のなさ、ものすごく上から目線でチケットを売っている感じに辟易しつつも、推しを見るために我慢して見続けてきました。

客席の環境改善やマナー喚起をする努力もなく、チケットの売り方は出演者の告知もなく売るという、ファンの心を持て遊ぶような販売方法も改善もされない上に、値上がりばかりを繰り返し、観客の信用を失い続けてきたので、仕方がないなと思います。

最近は末席でも1万円ほどでしたし、良席で見ようとすると2万円~3万円近くもする、バカ高いチケットを売っていながらもその自覚がなく、観客のことを全く考えなかったのです。

もちろん運営上仕方のないこともあるかと思いますし、理解もしています。
しかしせめて誠意が伝わるような、運営の仕方はもっとあったのだと思います。
観客に対して努力する姿や誠意が伝われば、観客も運営側の心を読み取って理解するものだと思います。

それを今回のジャパンオープン、カーニバルオンアイスでは、観客を身勝手な理由で座席を移動させるという、残った貴重な観客さえも足蹴にするようなとんでもない所業でした。
がっかりとか怒りとか、そんな言葉では語りきれないです……。

これまでのスケート業界には、何をやってもお客さんが来るからと、左団扇でいい気になっていたような印象しかないです。
うちわどころか、推しが見たければ文句言わずに我慢しろとばかりに、観客に蹴りを入れているような印象も受けましたよ。
高いチケットを黙って買うしかない観客からはそう見えていましたよ…。

お客さんがたくさん来ているうちにリピーターを掴むべく、最大限に努力していれば今頃はもっと、固定客が増えていたのではないかと思います。


千載一遇のチャンスを逃した結果、【フィギュアスケート業界は信頼できない】という事実を多くの人に植え付けただけで、フィギュアスケート黄金期は終了しました。
本当にもったいないなと思います。
もうちょっと観客に思いやりのある運営ができていれば……と思うと惜しいです。
(※観客だけではなく選手に対する不遜な姿勢にも思うところはありますが、ここでは省略します。)


スケートを文化にするには、見る側ではなく開催する側にこそ努力が必要ですよね。
スケート業界は色々と、見る側に求めすぎなんじゃないですか?!



今回のジャパンオープン、カーニバルオンアイスに関しては本当にがっかりしました。

……今現在、観客が極端に減ってしまったという危機的状況の真っ最中なのに、残ってくれた貴重な観客を足蹴にするような所業!信じられません。
潰れる店の典型的なパターンですよね。売上が減ったからサービスが悪くなって、ますますお客さんが離れるという感じ…。

一番大切にしなければいけないのは観客(お金を払う人)を満足させることだということを忘れてはいけないと思います。
まあそもそも、それを自覚できていないのがスケート業界なんですよね。
スポーツという特性が、「見せてやってる的な勘違い」を生むのでしょうか……。


私は主に羽生さんのファンですが、推しがいなくてもスケートは好きだし楽しみたいという思いがあって久々に会場に観に来ました。
チケットが末席は去年と比べてかなり安かったのもあって、気軽に見に来ることができました。

チケットが安いというのは、運営側としては辛いかもしれませんが、観客としては敷居が低くなってライトなファンが来やすくなり、観客層を広げるのにはプラスになると思います。
これを見に来たのをきっかけに、再び会場に見に行ってみようと思う観客が増えるかもしれませんし。

私自身、推しが出なくてもこの値段なら出せると思ったのですから……正直言うと推しのいないチケットに1万円は出せません…フィギュアへの愛とか好きとか嫌いとかそういう問題じゃないんですよ。
(※ちなみに、今まで便乗値上げしすぎてたんじゃないのか?とか、改めて思っちゃいました……。値段下げてもできるんじゃん?!と思いましたよ…。値上げしても来ると思うからじゃんじゃん値上げしちゃっていたのかなって思いました。)

話はそれましたが、チケットが安いというのはいいことだと思います。
いい意味に受け取れば、裾野を広げるチャンスでもあったわけです。

しかしこれは紛れもなく、人気低下の表れであり、今までやってきたことの結果です。
改めて身を正して、盛り返すために、これから頑張らなければいけないところだったはずです……。

その折に、この観客をバカにした所業です。

しかも私のような末席の客ではなく、300レベルを高いお金を出して買ったお客に対してです。
やってはいけない裏切り行為だと思います。

この観客たちは失望して今後、高いお金を出してチケットを買わなくなるかもしれません。
どうせ移動させられるなら末席でいいやってなりますよね……もはやタダで配られているチケット、お金を出す価値があるのかどうか?考えてしまいますね。
運営側が自ら、お客がせっかく買ったチケットを無下にして、チケットの価値を下げるという所業をやってのけたわけですから……。

今後はわざわざ会場で見ることもないかなって気持ちになっても仕方がないかなと思います。

ことごとく信頼を裏切られて、足蹴にされてまでも尚、健気に観客でいる必要があるのだろうか?と、改めてスケート業界のやり方に失望しました。

今後はやはり、距離を置きたいなって思ってしまいました……。


※追記
10/12に、座席の移動に関して謝罪文が出たようですが、嘘でごまかした定型文でしたね。
何も伝わりませんでした。
公式サイト ジャパンオープン2023 カーニバル・オン・アイス2023
https://jo-coi.com/images/apologize.pdf



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私の個人的な意見で、気分を悪くすることを書いてしまっていたら申し訳ありませんm(_ _)m
これがフィギュアスケートファンである私個人の正直な気持ちです。

少なからず同じように思ってる人もいると思い、こちらで気持ちを吐き出させていただきました。

最後までお読み頂いてありがとうございました。
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