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アイスショーの衰退について思うこと (※ファンタジーオンアイス)

アイスショーの衰退について思うこと

最近のアイスショーの衰退は目に見えて進んでいます。
昨年(2024年)はとうとう、「ジャパンオープン」&「カーニバルオンアイス」が開催されませんでした。

(※追記 2025年の「THE ICE」も休止だそうです。参考

浅田真央さん、高橋大輔さん、羽生結弦さん、宇野昌磨さんなどの集客力のあるスケーター(※以下4大スケーターと呼ぶ)がプロになり、それぞれ看板となるアイスショーを背負ったいまとなっては、自身のアイスショーに集中する為に他のアイスショーに出ない可能性が高まっているようにも感じます。
なので、これらのスケーターに頼らずに集客出来るようにならないと、この先アイスショーは生き残っていけないと思うのです。

現役スケーター(選手)に看板がいない問題

集客力のある4大スケーターが皆、引退してしまった(プロになった)おかげで、現役スケーター(選手)の中に「看板を背負えるくらいに集客力のある人」がいなくなったというのがアイスショーの集客力低下の要因になっていると私は思っています。
(※実力や魅力がないという意味ではありません。看板になるスケーターがいないという意味です。)

あくまでも個人的な印象ですが、最近のアイスショーはお馴染みの現役スケーター(選手)ばかりで複数のアイスショーが存在する意味を感じなくなったように思います。
「ドリームオンアイスだけでも十分じゃないのか?」と疑問に思うくらいに、コロナ禍で外国人スケーターがほとんど来れなくなってドリームオンアイスと他のアイスショーの出演者がほぼ同じという結果を見てから、私は衰退の危機を感じはじめました。

「現役スケーターの全員分の集客力」を合わせても、4大スケーターの「一人分の集客力」に及ばないので、4大スケーターの誰かに頼らないと集客力が保てないという現状に危機感を抱いています。

棲み分け出来るような看板スケーターは今後も出てくるのだろうか?

一昔(?)前までは、現役スケーターの中に集客力がある4大スケーターやそれ以外にもそれなりの集客力があるスケーターが複数いて(町田樹、安藤美姫、鈴木明子など)それぞれが共演することも多かったのですが、一人で看板を背負えるほどに成長すると、看板スケーターが棲み分ける形になって、看板スケーターごとにアイスショーの個性や付加価値を出すようになっていきました。

今思えば、浅田真央、高橋大輔、羽生結弦、町田樹、宇野昌磨(敬称略)が、同じアイスショーで頻繫に共演していたというのはかなり贅沢なことだったんだな~と、昔の記憶をしみじみと思い返しています…。
そりゃあ今のメンツとはかなりの差がありますよね…まさに黄金時代だったのだなと思います。
それぞれが棲み分けることによって、仲の悪いファン層も棲み分けられるので、ある意味平和になるというメリット(銅像みるの辛い…)もあったりして、看板を一人で背負うのはリスクもあるけどメリットも大きいのでよすね。

出演者の発表がチケット発売の後になるという不遜な対応がまかり通っていたアイスショーにおいては、看板スケーターが固定しているというのはファンにとってもメリットだったと思います。

<看板スケーターの例>

  • ザ・アイス:浅田真央 →宇野昌磨
  • スターズオンアイス:欧米選手+人気の日本人スケーター
    (一貫性がない?宇野昌磨や羽生結弦など何でもいいから看板来い!というイメージ)
  • ファンタジーオンアイス:羽生結弦
  • フレンズオンアイス:荒川静香メイン+高橋大輔、宇野昌磨など
  • プリンスアイスワールド:プリンスチーム+町田樹 →看板不定
  • カーニバルオンアイス:町田樹 →看板不定
  • ドリームオンアイス:現役スケーター(選手)が主体+ゲスト(看板不定)

など、それぞれ看板スケーターの傾向が違います。
(違っていたらすみません、主観がはいっているかも?特にスターズは詳しくないので…m(_ _)m)

「ジャパンオープン」&「カーニバルオンアイス」に関しては、現役選手が主体になっているので近年では必然的に看板スケーターが実質不在になってしまったというのも衰退した要因かもしれません。(それ以前に運営の悪手が自滅の原因ではあるけど…。)

果たして今後、看板を背負うほどに成長する選手は出てくるのでしょうか?
私は今の選手たちにも、魅力を十分に感じていますし好意的に見ています。
しかし、一人で看板を背負えるようになるのか?というとそのようになるという想像が出来ません。
羽生結弦さんもまあ、オリンピックに出るまでは看板背負うイメージがなかったですけども…。予想を遥かに超えて大きく育ちましたね…。

と思うと今後も化ける選手がいるかもしれないとも考えられるのですが…やはり、4大スケーターはオーラというかスター性のようなものを生まれ持った稀有な存在という感じがするんですよ。

ファンの「母数」と「ライク」と「ラブ」

4大スケーターの場合は「何回でもみたい!」と複数のアイスショーを追っかけるファンが多いのですが、その他のスケーターの場合は「一度でいいかな?」「テレビでいいかな?」という感覚になる方が多いのでないかと思うのです。

わたしの勝手なイメージですが、好きのレベルが4大スケーターとその他とは「ライク」「ラブ」くらい違うような気がします。
もちろんそれらのスケーターにも熱烈なファンがいるとは思うのですが、母数が違うんですよね…。

中には箱推しのように、純粋にフィギュアスケート鑑賞が好き!という方もいると思うのですが、同じメンツのアイスショーを同年に何回もみたいか?というと特定のアイスショーのどれかに絞ると思うのですよ。(※経済力による…)

現状は供給過多になっているのでは?

フィギュアスケートのブームは浅田真央さんや安藤美姫さん高橋大輔さんらの仲良しグループ世代から始まってアイスショーが濫立し過ぎたのだと思います。

そのブームは羽生結弦さんで一層盛り上がり、宇野昌磨さんに続いてきましたが、全てプロになり選手からは引退してしまいました。
ブームが去った今となっては供給過多になっている印象があります。

集客力が無いなりの運営方法があるのでは?

ファンタジーオンアイスに関しては、昨年(2024年)のBツアーは羽生結弦さんがいる時と比べると集客力がかなり落ちてしまいましたが、これは仕方ないと思います。

それならばそれなりの演出や運営をすればいいのですが…空席を誤魔化すために観客に望まない座席の移動をしいたりなどの不義理は最も避けるべきだと思います。
そういう不義理こそが観客の足を遠のかせるきっかけになってしまうという事を運営者には肝に銘じて欲しいです。
昨年のBツアーでは少しですがそういう事があったという声を聞いたような気がします。
(うろ覚え…違っていたらすみません…m(_ _)m)

そして、この不義理を大々的にやらかしてしまったのは一昨年(2023年)の「ジャパンオープン」&「カーニバルオンアイス」です。
開演直前に座席の強制的な移動という不義理を働き、公演後にはネットで不満が噴出しました。
とうとう昨年は開催出来なかったというのも納得です。
まさに「努力の方向を完全に間違えて自滅していくアイスショーの見本」になってしまいました。

ファンタジーオンアイスでは今後そのような事が無いといいなと思います。

敷居をさげることが必要になる

私が考えたところで意味のない事ですが、今後の対策を考えてみました。

ファンタジーオンアイスに関しては、今後もAツアーとBツアーで集客力が違うことがあったならば、集客力がない方のツアーの定価を大幅に安く設定するなどをして客層を変えるという手もあると思いました。

3000~5000円程度ならば、普段はアイスショーに縁のない人でも気軽に来られます。
そもそもアイスショーは定価が高くてライト層は入って来れないので、敷居をさげるのは必要なことだと思います。

そして、昨年のように「一部の優待者だけにコッソリと大幅な値引きをする」のでは意味がないと思います。

全体的に値下げするのに加えて、売れ残りが予想されるスタンド席後方のチケット料金をビギナー価格にしたり、客席が埋まらないのならば、余ったスペースをアリーナ席の段差を高くする為に使って観客の満足度を高めたり、採算が合わないのならば会場を小さくするなど、集客力にあった運営をすればいいと思うのです。

「低価格で良いもの」を作れば新規の客が増え、そこで感動すれば次は高いアイスショーにも足が向くかもしれません。

何でも最初のきっかけが大事なんだと思うのですよ。

私が始めてアイスショーに行ったのはファンタジーオンアイス幕張公演で、まだ末席が6000円ぐらいの時でした。
その頃にもし末席が10000円だったならば諦めてしまって、その後もアイスショーには行かなかったと思います。
最初にお手頃価格で行ったアイスショーが楽しかったから「次は高くても豆粒じゃなくて近くで見てみたい!」と魅せられて通い始めたのですから、最初の一歩の敷居を低くするのは大事なことだと改めて思います。

しかし、そこで「安かろう悪かろう」という質の悪い運営をしてしまうと、負のループで流行らない店が潰れるがごとく客は二度と来なくなります。
この先は観客ファーストで運営しないと潰れていくと思います。

そして、スケーターの集客力に頼れなくなるであろう今後においては、ショーの構成そのものに目を惹くような付加価値をつけることが出来ないと集客力が厳しくなっていくと思います。

フィギュアスケート業界は殿様商売をやめなければいけない時が来た!

今までフィギュアスケート業界が潰れなかったのは偏に、集客力を持つスケーターのおかげだったのだと思います。

改めて考えると、アイスショーは結構な殿様商売だったと思います。
アリーナ席は客席の段差が低くて前の人の頭が被って見ずらくても、バカ高いチケット料金を取られ、主演者の発表がされないうちにチケットが発売されて、推しの主演が発表された後にはチケットが購入出来なくなるので、主演者不明のままでも仕方なく買った結果、推しが出なくても払い戻しできずに泣き寝入り。
人気スケーターの出演が発表されると、転売屋は値段を吊り上げであぶく銭を稼ぎまくり、まさに正直者は損する一方でしたよね…。

そして、私は高いチケット料金を取っていながら観客のマナー喚起をなおざりにしてきたのも納得がいきませんでした。
高いチケット料金を払って芸術鑑賞をするのだから、宝塚やクラシックコンサートや観劇などと同じような配慮が必要だったと思います。

この先はその真逆をやって観客のニーズを満たしてこそ生き残ることが出来るのだと思います。
そもそも、フィギュアスケート業界は「人気スポーツを見せてあげている」という上から目線の意識のままでアイスショーを開催していたのが間違いだったのだと思います。

今までフィギュアスケート業界で殿様商売が出来ていたのは、観客がニーズを踏みにじられても、推しが見たいために我慢して通い続けていたおかげなのです。
この先はもうそれにも頼れなくなくなってしまいました。

浅田真央さんや羽生結弦さんなどの看板を背負ったスケーターは、自身の企画するアイスショーでは自身の裁量で観客のニーズを考え、配慮を忘れずにファンの信用を得ています。

フィギュアスケート業界が信用を失ったのは、やればできることを人気にかまけてやらなかっただけという部分が多々あると思います。
それを自覚して身を正せないものは淘汰されていくと思います。

不愉快な部分があったならばすみませんm(_ _)m
長文お読みいただき、ありがとうございました。

追記 宇野昌磨さんも自己プロデュースアイスショー開催へ!

<追記 2025.3/19>

宇野昌磨さんの自己プロデュースのアイスショーが発表されましたね。
看板を背負えるスケーターがプロになると、自己プロデュースのアイスショーを設立するというのがお決まりの流れになってきました。

今の流れだと宇野昌磨さんが自分のアイスショーを持つという流れは必然という感じがします。
しかし、この流れは「昌磨さんで一旦終わり」だと予想できます。
それに続くような選手は今後出てくるとは思えないからです。

「新規のプロの自己プロデュース」のアイスショー対「既存の現役スケーター+ゲスト」のアイスショーという二手に分かれてアイスショーというものが「客を取り合う」あるいは「住み分ける」という感じになりそうです。

推しのショーで満たされたファンは、既存のアイスショーまで足が向くのか?!

そして「推しの自己プロデュースのアイスショー」で十分にお腹が満たされたファンが既存のアイスショーに「客寄せのために気まぐれにゲストに推しが呼ばれたから」と言って、そこに触手が伸びるか?と言うと「推しプロデュースショーのみ絞る」という割合も高くなると思うのです。

アイスショーの主催者は単純に「人気スケーターを呼べばいい」と思っているかもしれないけど、推しが出ていればいいってもんじゃないんですよ!!と言いたいです。
今まではそれで良かったのかもしれませんが、もうそんな時代じゃなくなったと思うのです。

「推しのアイスショー」という選択肢が生まれた今、ただ推しが出ているというだけで飛びつくファンが少なくなるのではないかと思います。
そして、全部買ってたら正直財布が持ちません!!

もともと現役時代からお世話になっていた、お馴染みのアイスショーの場合は、「今年も推しが出るだろう」という予想のもとに選択肢に入っている人もいると思います。

  • ファンタジーオンアイス=羽生結弦
  • ザアイス=宇野昌磨・浅田真央

のように、これぞというおなじみのアイスショーには触手が向く可能性はありますが…ちょっと疑問に思うのがスターズオンアイスです。

節操がないというか何と言うか…「とにかく誰でも呼べばいい」っていう感じ、、今まではそれでよかったのかもしれないけど、それぞれが自分のアイスショーを持っている今、昔のようには集客に繋がらないのでは?と思います。
(※今年(2025年)は浅田真央さんと高橋大輔さんがゲスト)

非常に偏った個人的な意見なのですが、「スターズオンアイス」に関して私は、ある時期から見限っています。
「コロナ禍関連の運営の悪手」に辟易して以来、もう二度と買うものか!と心に決めているのです。
羽生ファンをバカにするようなあの運営…
2020年にコロナ禍で中止になって翌年に繰り越した2021年公演の手持ちのチケットを手離させたタイミングで、羽生さんの出演発表というひどい対応でした!
これはファンを馬鹿にしてるとしか思いませんでした。
感じたのは怒りしかありません。
例え私がチケットを手放していなくても感じたのは怒りだったでしょう。
羽生さんに恨みはありませんが、運営元に対しては二度とは忘れ得ぬ怨恨を感じています。
もしも偶然そうなったのだとしても、顧客側に立てば他にできる対応があったはずです。

翌々年(2023年)羽生さんが出た時にも絶対に買うもんか!と心に決めていましたからね。
空席が目立ったというのも納得です。
空席が多いなんて揶揄する意見もありましたが、それは羽生さんのせいじゃなくて運営の悪手のせいですとはっきり言っておきたいです。(そもそもその時期はコロナ禍で経済的、精神的に気が向かなかったという方も多いと思います。)
スターズオンアイスに関してはテレビで演技を見てはいますが、もうチケットは買いません!!不義理は一生忘れませんからね!!

そもそも木下グループ主催ってどうなのか?って最近思い始めました。
ジャパンオープンやカーニバルオンアイスも運営の悪手で自滅しましたし、スターズオンアイスもちょっと怪しいところです。

カーニバルオンアイスといい、スターズといい、観客が入らなくても無理にでも続けられると言うこの強気の姿勢は、木下グループの資金力がなせるゆえでしょうか?赤字になったところで深い傷は負わないで済むということなのでしょうかね…。
ジャパンオーブンとカーニバルオンアイスは去年どころかもっと前に中止しても良かったのでは?と思うような状態でした。
よく一昨年(2023年)まで続けられたなって思うぐらいです。

そして、来年以降はスターズオンアイスも怪しいんじゃないかと思います。
開催の可否は今年のように、大物ゲストを呼べるかどうかにかかっていそうですね。

ザ・アイスが休止になったのはちょっと寂しい!

私は既存のアイスショーの中では、「ファンタジーオンアイス」「ザアイス」が2大アイスショーだと思っています。

東の「ファンタジー」西の「ザ・アイス」という感じに思っていて、雰囲気も独特の楽しさがあってどちらも良いアイスショーだったと思います。

私は、ザアイスは管轄外なのであまり見たことがないのですが、羽生結弦さんファンにとっての「ファンタジーオンアイス」の様に、浅田真央さんや宇野昌磨さんのファンにとって「ザアイス」はおなじみのアイスショーだと思います。

「ファンタジーオンアイス」は方向転換で何とか生き残ろうと只今模索中という感じですが、「ザアイス」は今年は休止ということでちょっと寂しいですね。
おそらく宇野昌磨さんのオファーかなわなかったとか、外人スケーターを呼べなかったとかゲスト関連の理由ではないかと予想します。
アーティストのコラボを中心としているファンタジーと比べて、スケーター同士の絡みが主体のショーだから看板スケーターが呼べない時点で開催が難しいと判断したのかもしれません。
(あるいは昨年の運営側の施策が上手く行かなかったと判断したのかもしれません。)

ここで無理に開催しなかったのは英断だと思います。
真央さんはスターズオンアイスに取られてしまいましたし(日程は被ってないけど)、昌磨さんが呼べないと確定した時点で集客が望めません。

「主演者が未発表のままチケットを発売して、「宇野昌磨さんが出ると予想して買ったファンを騙して、推しのいないショーに来させる」という悪手を選ばなかった」というのは、ザアイスの良心だと思います。
そしてそんなことをしたら、ファンに見限られて今後の運営がきつくなるということがわかっていての休止だと思います。
そもそもまともな運営体制ならばそんな悪手を思いつかないんだろうけど…それがないと言い切れないのがフィギュアスケート界隈の恐ろしいところです。
どれだけファンを裏切り続けるのか!!(←心の声:積年の恨みがつい出てしまう…m(_ _)m)

今後どのようになるかわかりませんが、なじみのあるアイスショーにはうまいこと残ってほしいと願っています。

ちなみに、ファンタジーオンアイスでは羽生さんが出演しないという告知はしていません!…ですが、長年のファンであれば予想がつくことではあります。

ここでみんなが気にしているであろう「羽生さんが出ないという事実をはっきりと言わない」あたりが、不親切だなとは思っています。
こういう部分が私が「真壁さんを信じきれない」と思ってしまうポイントなんですよね…。
いくら座長とは言っていないものの、実質座長という扱いをしてきたのだから、それなりに常連客への対応が必要だと思うんですけども…。

「はっきり言うとあれだから…」っていうのはわかるんですよ。空気を読めばいいんでしょ!はい読んでますよ。フィギュアの客って優しいですよね。
こうやって長年「飼い慣らされてきた」んですよ。
もう今後はそういうのはお断りです!!今後のファンは甘くないですよ!!!

こういう、「顧客に配慮のない対応が普通になっている」フィギュアスケート界隈の慣習は何とかなりませんかね!

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